三宅眼科クリニック
名古屋市南区砂口町28-1
TEL052-811-7337

目の病気について

下記の目の病気について、症状や治療方法を説明しています。
お知りになりたい病気をクリックしてください。

近視、遠視

人の目というのは、カメラによく似ていて、目に入ってくる光を角膜、水晶体(レンズ)で屈折させ、網膜上にピントを結んでいます。この網膜上にピントを合わせることによって、物がはっきり見える訳です。

近視とは

目の軸が長くなったり、屈折が強すぎるとピントが網膜よりも前で合ってしまうため、その分、像がぼやけることにつながります。この状態のことを、近視と呼びます。
大部分の近視は「軸性近視」といい眼球の軸が長くなることによるものです。

近視の原因

なぜ近視になるかと言うと一般的には遺伝的な要因が大きいと言われていますが、勉強、読書、コンピュータゲームなど、目から近くの作業を長時間続けること等、様々な要因が複雑に絡んで発症すると言われています。
ただ、未だにはっきりとした原因は解明されておりません。

近視の治療

学童などで裸眼視力の低下がみられる場合で、それ程、生活上不自由のない時期は、ピント調節をしている筋肉をほぐす意味で目薬による治療を試みる場合があります。ただ、これは治療が不安定で、視力が戻った場合でも一時的である場合が多くあります。時間が経つと再度、視力低下が多く認められます。
やはりいづれにしても勉強等、日常生活上で不自由が生じた場合には、我慢せず眼鏡を作ることをお勧めします。

遠視とは

近視の場合とは逆で、目の中に入ってきた光が角膜、水晶体で屈折し、網膜より後方でピントが合う状態のことを遠視と呼びます。
遠くが見えることが遠視ではなく、遠くを見る時も、近くを見る時もはっきりと見えにくいため、調節する必要があります。
そのまま無理をしていますと眼精疲労や肩こりにつながる場合もありますので、自分に合った正しい眼鏡を使用するといいでしょう。
*遠視の度が強い場合は、内斜視になったり、弱視になったりする恐れがありますので、充分注意しましょう。定期的に眼科医のフォローを受けられることをお勧めします。

結膜炎

結膜炎の原因は

細菌、ウイルス、カビなどの微生物等が目に触れ、悪さをすることにより結膜炎が発症します。
微生物の種類により様々ですが、5〜14日間程の潜伏期間(症状発生までの期間のこと)があると言われております。

結膜炎の症状は

結膜炎が発症しますと

  • 白目の充血
  • 目やに、涙
  • まぶたの裏のブツブツ(できもの)
  • かゆみ
  • しょぼしょぼ感
  • ゴロゴロ感
  • まぶしさ

など様々な症状が現れます。
また炎症のひどい場合では耳のリンパ腺が腫れたり、時には発熱することもあります。
また、小さなお子さまでは風邪症状に伴って目やになどの結膜炎症状が現れることがよくあります。

結膜炎の治療は

まずは抗菌薬や炎症止めの薬を使用します。
また風邪の時と同じ様に休養を十分に取って、体力を落とさないように心掛けましょう。さらに他人からもらったり、逆にうつさないように注意しましょう。

結膜炎のまとめ

結膜炎の後に、時に黒目(角膜)に混濁(にごり)を残し、視力低下を起こす場合があるため、定期的に診てもらうよう、充分注意しましょう。

アレルギー性結膜炎

アレルギーってなに?

一般的に何となくわかっていても、わかりにくいものがいわゆる「アレルギー」ではないでしょうか?
アレルギーという大きな枠の中には、アレルギー性結膜炎、鼻炎、気管支ぜんそく、アトピーなどの皮膚炎など多数含まれます。
アレルギーを引き起こす原因物質を「アレルゲン」と言いますが、眼科的に代表するものは、春先に多く見られます「スギ花粉」です。さらに年間を通してしばしば症状の認められる方は「通年性アレルギー」と言われます。

アレルギー性結膜炎の症状は

  • 目、まぶたのかゆみ
  • 時に痛み
  • ゴロゴロした異物感
  • 充血、腫れ

アレルギー性結膜炎には様々な症状があり、調子の悪い時には、さらに悪化させないためにも、すぐに眼科医に相談されることをお勧めします。

アレルギー性結膜炎の治療は

なかなか完全に症状をなくすことは困難です。ただ、かゆみ、充血といった症状は辛いものです。こういった場合は、目薬、眼軟膏、時には内服薬も併用することによって症状を緩和することが可能です。
我慢したり、目をこすったりするのは悪循環になりますので気軽に眼科医に相談しましょう。

アレルギー性結膜炎のまとめ

アレルギー性疾患には、病気を引き起こしたり悪化させるようないくつかの原因があります。掃除をしっかりしたり、寝具等出来るだけ清潔に維持したり、自分の生活環境に気を配ることが重要です。
そうした中で、気軽に眼科医師に相談し症状の強さに応じて、適切に薬を使用することが良いと考えます。

眼精疲労

最近は、テレビ、パソコン、ワープロなどモニターを見る機会が増えることにより、疲れ目(眼精疲労)を訴える方が多くなりました。
特に仕事でパソコンを使用する頻度が、以前に比べ格段に増えたため、長時間の作業等により、目や体に影響が現れる場合が多くみられます。

眼精疲労の症状

  • 目の症状・・・疲れ目、物がかすんで見える、乾燥感、時に痛み
  • 体の症状・・・肩がこる、だるさ等
  • 心の症状・・・イライラ、不安感等

目をいたわるために

  • 1時間に5分程度の休憩を取る
  • しっかりと自分に合った眼鏡をかける
  • 乾燥を防ぐように目薬を点眼する。など

眼精疲労のまとめ

疲れ目は様々な要因が複雑に絡み合って引き起こされるため、治療の難しい場合があります。また、目だけではなく、体や心にも影響する場合があるため、目をいたわり、目の保護に努めると良いでしょう

結膜下出血

結膜下出血とは

図のように何らかの原因で血管が破綻し、白目にあたる結膜の下に出血がたまって見える状態を結膜下出血といいます。
多くの場合は数日のうちに吸収しますが、まれに、高血圧や血液の病気などが隠れている場合もあります。

白内障

白内障とは

白内障とは目の中でレンズの役割をする水晶体が様々な原因によって、白く濁ってくる状態のことを言います。
一度、濁ってしまった水晶体は残念なことに、透明な元の状態に戻す薬はありません。ただ、手術をすることにより、濁った水晶体を取り除き、人工のレンズを移植し、良好な視力を得ることができます。

白内障の原因は

  • 老人性(加齢性)
    最も多い原因です。いわゆる老化現象(加齢)によるものです。
  • 外傷
    眼球の打撲によるもの
  • 併発性
    糖尿病やアトピー性皮膚炎など全身病に併発するもの
  • 薬剤性
    ステロイドの長期服用等により発症します。

上記以外にも白内障を発症する原因はあります。

白内障の症状は

  • 初期
    白内障の初期段階での症状は無症状です。
    スリガラスを通したようにかすんで見える。まぶしい。・・・など、初期でも程度や濁りの場所等により症状は様々です。
  • 中期〜後期
    白内障の中期から後期の症状は、視力の低下があります。メガネをかけても見にくいなどの生活上の不便を感じるようになります。

白内障の治療は

  • 薬物療法
    白内障は、薬で透明な元の水晶体に戻すことは不可能です。ただ、濁りの進行をある程度は遅らせることが可能です。
  • 手術
    生活上、不便を感じるようになりましたら、手術をするしかありません。手術によて濁った水晶体を取り除き、これによって再び良好な視力を得ることができます。

三宅眼科クリニックでは、最新の機器を取り揃え、眼球の切開も3〜4ミリ程です。
また、手術時間も10分程で済み、特に強い痛みを感じることはほぼありません。

白内障のまとめ

白内障は老化により誰にでも発症する病気です。ただ程度の差(個人差)もあり、あまり視力の低下のない方から、かなり視力低下に至る方まで様々です。日常生活上、不便を感じるようになりましたら、やはり手術を受けられて視力を取り戻し、快適な生活を送られるとよいでしょう。

初めての事で不安もあるかも知れませんが、どんな事でもお気軽に眼科医にご相談ください。

緑内障

緑内障とは

目の形状は、目の中で作られる房水と呼ばれる水の圧力によって保たれています。この水の圧力を眼圧と呼びます。
緑内障とは、眼球内の圧力(眼圧)が高まることにより、視神経がダメージを受け、見える範囲が狭くなったり、視力低下したりする病気です。
ただ、見にくいなどの自覚症状は、かなり病気が進んでしまった状態にならないと現れないことと、一度障害を受けた視神経細胞は2度と回復しないため、緑内障は早期発見、早期治療が大切です。
緑内障は、日本での失明原因の2位になっています。

緑内障の種類は

緑内障は細かく分けるといろいろありますが、大きく分けて2種類あります。

  • 急性緑内障
    急性緑内障は、眼圧が急に高くなり、目の痛み、頭痛、吐き気、嘔吐といった症状が見られるタイプです。
    薬物、手術等により早急に眼圧を下げないと、視力低下、時に失明につながります。
  • 慢性緑内障
    ほとんどの場合はこちらのタイプです。
    慢性緑内障は、慢性的に高い眼圧の影響により、徐々に視神経がダメージを受け、末期になるまで自覚症状が現れにくく、気付かないうちに進行していることがあります。
    最近の大規模な研究により、40歳以上では5.8%の方が緑内障に罹病していたというデータがあります。早期発見が良い視力を保つ上で重要になるため、自覚症状がなくとも時には眼科受診されることをお勧めします。

緑内障の検査は

緑内障は眼圧、眼底、視野検査等の施行で、総合的に見て診断されます。

  • 眼圧
    通常は目の表面に空気を当てることにより測定します。基準値は10〜21mmHGです。
  • 眼底
    眼底検査により、視神経の陥凹(へこみ)の形、色等を検査します。
  • 視野
    緑内障の診断には必須の検査です。片目ずつ検査し、見えない部分や見えにくい部分を検出します。

緑内障の治療は

高い眼圧による視神経へのダメージを取り除くため、眼圧を下降させ低くコントロールすることが最も有効と言われています。薬物による治療と手術による治療があります。

  • 薬物治療
    点眼薬、内服薬等により眼圧を下降させます。なかなか下降できない場合は2種、3種と薬を使うこともあります。
  • 手術治療
    なかなか薬物治療にて眼圧下降が得られない場合は、レーザー光線を用いた手術や入院の上、房水の流れを良くするための手術を行います。

緑内障のまとめ

緑内障は長期に渡る管理が必要な病気です。自覚症状が乏しく、治療効果もご本人には分かりにくい面がありますが、日常生活での自己管理と定期的な病院への通院で、進行を防げることも事実です。病気を恐れず、眼科医師と2人3脚で治療を継続していくことが大切でしょう。

飛蚊症(黒いものがチラチラ見える)

飛蚊症とは

晴れた天気のいい日に青空を見たり、明るいところで白い壁を見たりした時に目の前に虫や糸くずに見える影が飛んで見える状態のことを「飛蚊症」といいます。
目を動かすと同じように影も動きますし、まばたきやこすったりしても消えません。

飛蚊症の原因は

病気ではない変化(生理的変化)と病的なものと2つあります。

  • 生理的変化
    目の中には硝子体と呼ばれる透明なゼリー状のものがつまっています。髪が白くなったり、シワが出たり、シミが出来たりと生きている間に様々な変化が体には現れます。それらと同じように硝子体にも変化が起き、その過程で硝子体の中に濁った部分が形成され、その濁りが目の中に入ってくる光の通り道にありますと、影となって黒いチラチラとした飛蚊症が発症します。この場合は、白髪がなくならないように、目の中の濁りも消えないため、その後も時々黒いものが見えかくれしてしまいます。
  • 病的なもの
    硝子体が変化する過程で網膜に穴をあけてしまったり、網膜が剥がれたり(網膜剥離)、眼底出血した時なども同じように飛蚊症が発生します。
    このような場合は実際に視力低下につながる場合もありますので治療が必要になってきます。

飛蚊症の治療は

  • 生理的変化の場合
    生理的変化の場合は白髪やシワと同じ状態で病気ではないため、なかなか治療にはつながりません。ただ変化がそれ以上なければ視力低下等につながることはありません。
  • 網膜裂孔の場合
    網膜剥離へ増悪してしまうことを避けるための予防としてレーザーによる光凝固術という手術をします。手術とはいってもその場で施行でき入院の必要もありません。
  • 網膜剥離の場合
    これは放置することにより、確実に悪くなってしまうため入院の上、手術、安静が必要になります。
  • 眼底出血等の場合
    状況により(程度の差)薬剤療法をしたり、時には手術が必要な場合もでてきます。

網膜剥離

網膜剥離とは

何らかの原因により光を感じ取る網膜が本来の場所から剥がれてしまい、剥がれた部分の視野欠損や視力低下につながる病気のことを「網膜剥離」といいます。20代と50代の方に多く発症します。
近視の強い方やアトピー性皮膚炎のある方は網膜剥離になる確率が高くなると言われております。
また、網膜裂孔といいまして、網膜に穴があいてしまう病気があります。これは網膜剥離の前段階であり、放置すると網膜剥離に進行してしまう場合があるため、レーザー光線を使用し、手術にて治療します。

糖尿病網膜症

糖尿病とは

糖尿病とは現在全国で700万人いると推定され、今なお増加しております。
高血糖にあり循環障害が引き起こされ、糖尿病の三大合併症といわれる「糖尿病網膜症」「腎症」「神経障害」を発症する油断できない恐ろしい病気です。

糖尿病網膜症とは

日本では後天的な失明原因の1位になる位で、末期にならないと症状が現れにくく非常に恐ろしい病気です。
人間の目の底(眼底)にはカメラで言うフィルムにあたる「網膜」という光を感じ取る組織があり、多くの毛細血管が分布しています。
糖尿病の場合、高血糖のためその毛細血管をつまらせたりして、循環障害を引き起こし、網膜の酸素、栄養の供給不足によって、眼底出血、硝子体出血、さらには網膜剥離などの「糖尿病網膜症」を引き起こします。

糖尿病網膜症の治療は

全身状態や糖尿病網膜症の程度にもよりますが、ますは内科的なコントロールを良好に保ちましょう。
眼科的では、定期的な眼底検査とレーザー網膜光凝固術、硝子体手術等の手術が主体になってきます。

糖尿病網膜症のまとめ

糖尿病網膜症は本人も気づかないうちに、ゆっくりと進行していき、突然視力低下等の症状となって現れる非常に恐ろしい病気です。
特に自覚症状がなくても、定期的な眼科通院は非常に大切になります。病気の恐ろしさをよく知り、定期的な受診を心掛けましょう。

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